基本周波数

異なるアルゴリズム間のピッチ推定結果の時間ズレを補正して長さを揃えるPython関数

先日の記事内で引用した論文に、時間ズレ補正のアルゴリズムが提案されていたので、それを Python で使えるようにしてみたかった、ということ。 [2602.01727] Voting-based Pitch Estimation with Temporal and Frequential Alignment and Correlation Aware…

Pythonで使える基本周波数(ピッチ)抽出ツール

並べてみるとこんな感じ: RAPT (pysptk) https://pysptk.readthedocs.io/en/latest/generated/pysptk.sptk.rapt.html SWIPE' (pysptk) https://pysptk.readthedocs.io/en/latest/generated/pysptk.sptk.swipe.html pYIN (librosa) https://librosa.org/doc/…

基本周波数系列の推定結果を凸最適化によりポストフィルタする話

はじめに CA社の記事があった. AI Lab、音声・音響信号処理分野のトップカンファレンス「ICASSP 2026」にて2本の論文採択 | 株式会社サイバーエージェント 同記事では下記論文が採択された旨が書いてあった. [2602.01727] Voting-based Pitch Estimation w…

SCDEに基づく複数減衰正弦波のパラメタ推定とPython実装

はじめに 前回までの記事で、正弦波制約微分方程式(SCDE)に基づくパラメータ推定法について、その拡張を含めて紹介してきた。これまでのモデルは単一の音源を前提としていたが、多くの実用的な場面では、複数の音源が混在した信号を扱う必要がある。ピアノ…

SCDEに基づく単一減衰正弦波のパラメタ推定とPython実装

はじめに これまでの記事では、正弦波制約微分方程式(SCDE)に基づく周波数推定法と、その拡張を紹介した。特に前回記事では、重み付き最小二乗法(WLS)を導入することで、ノイズ耐性が向上することを確認した。 正弦波制約微分方程式(SCDE)に基づくピッ…

正弦波制約微分方程式(SCDE)に基づくピッチ推定法における重み付き最小二乗法(WLS)の導入

はじめに 過去に正弦波制約微分方程式(SCDE)に基づくピッチ推定法の再現実装に関する記事を書いた。 正弦波制約微分方程式(Sinusoidal Constraint Differential Equation; SCDE)によるピッチ推定法をPythonで実装した - 備忘録 本記事はSCDE法を少しだけ…

有限次数調波拘束微分方程式(FOHCDE)に基づく多重ピッチ推定法のPython実装と再現実験

はじめに 本記事は前々回記事、前回記事の続きである。 従来のピッチ推定手法、特にDFTをベースとする手法では、時間分解能と周波数分解能のトレードオフが本質的な課題であった。短時間の信号から近接した複数の周波数を分離・推定することは依然として困難…

有限次数調波拘束微分方程式(Finite-Order Harmonic Constraint Differential Equation; FOHCDE)に基づく基本周波数推定とPython実装

はじめに 本記事は前回記事の続編である。前回は微分方程式の性質を利用して音の周波数を推定する手法「SCDE(Sinusoidal Constraint Differential Equation)」を紹介した。SCDEは、FFTベースの手法では困難であったわずか数ミリ秒という極めて短い信号から…

正弦波制約微分方程式(Sinusoidal Constraint Differential Equation; SCDE)によるピッチ推定法をPythonで実装した

はじめに 従来のピッチ推定手法として、FFT(高速フーリエ変換)や自己相関関数などが広く使われている。しかし、これらの手法には共通の課題があった。それは、「短い時間(例えば数十ミリ秒)の信号から、複数の音が同時に鳴っている場合のピッチを正確に…

音声パワーと基本周波数をリアルタイムでモニタリングするスクリプトをPythonで書いた話

はじめに 実装 おわりに おまけ はじめに 「音」の勉強を始めたビギナーにとっては、 そもそも音響関係のPythonモジュールを使ったプログラミングの経験も少ないだろうと思われる。 本記事はそのようなビギナー向けにプログラムの実例をひとつ提供するもので…

微分可能な複素正弦波オシレータを用いて日本語5母音を近似させてみた

はじめに 実装 実験 実験条件 実験結果 おわりに はじめに SNSにて、しゃをみん氏が興味深い記事をツイートされていた。 昨日書きました。「コンピューターは遂に「音の高低」を理解した」と言えるほどの大きな進歩です。【注目論文】Sinusoidal Frequency E…

基本周波数抽出実験 for 歌声データ

はじめに 前回の記事は対象となるデータが通常の話し言葉だった。 今回は歌声に対してやってみた。 実験 実験条件 データ HTSの歌声合成デモスクリプト に同梱のnitech_jp_song070_f001_003.raw サンプリング周波数 48kHz 量子化ビット数 16bit SPTKのバージ…

基本周波数抽出器 REAPERによる抽出実験

はじめに とあるメーリングリストHTS-users に投稿があった: http://hts.sp.nitech.ac.jp/hts-users/spool/2015/msg00040.html音声のピッチ抽出器とのこと。せっかくだから試してみよう、というわけである。なお基本周波数の簡単な知識については先の記事を…

基本周波数についてのまとめ

本稿では基本周波数についての予備知識を簡単にまとめることにする。Python で基本周波数を抽出するツールについては別の記事にまとめておいた。tam5917.hatenablog.com そもそも音声分析とは 基本周波数(F0)とは 基本周波数の推定手法 A Robust Algorithm…