最近,『楕円関数論入門』(戸田盛和,日本評論社)という本を読み始めた.
ということでここにそのノートを書いていく.
第1章は「楕円の弧長」というタイトルではじまる.
楕円の長軸の長さを,短軸の長さを
とする.
楕円上の点と原点
を結んでできる線分と
軸のなす角を
とおく.
ただし今ここでは第一象限に限定して考える.
楕円上の線素 は
と表され,と置くと
を得る.
短軸上に取った点と点
を結ぶ弧長を
と書けば,上記を積分することで
ここでは母数と呼ばれるパラメータ.
右辺に現れた積分を第2種不完全楕円積分といい,で表す:
楕円の全周は上記完全楕円積分を用いて
と書ける.
今日はここまで.